手荒れについて
[2021.01.25]手荒れは、冬場に多いお悩みです。
特に新型コロナウイルス流行によりお店などでアルコール消毒をすることにより、手荒れが悪化する方が増えています。
今日は、対処法についてお伝えします。
ポイントは
洗い物をするときはゴム手袋をする
手を洗ったりアルコール消毒を使ったら、その都度ハンドクリームを塗りなおす
指先のあかぎれ、ささくれには指サックをする
綿の手袋をして過ごす
です。
お肉を食べた後の食器を洗剤とお湯で洗うとサッと落ちることからもわかるように、
食器用洗剤は油を落としやすくする作用がとても強いです。
人間の皮脂も動物の油ですから、自分を守るために必要な分まで簡単に落ちてしまいます。
皮脂を失ってバリアがなくなった肌に洗剤の香料などの成分が触れ、かぶれ(接触皮膚炎)を起こすこともあります。
必ずゴム手袋を使って洗い物をしましょう。
ただし、ゴム手袋に自体かぶれを起こす方もおられます。この場合は綿の手袋をしてからゴム手袋をはめるとよいでしょう。
次に手洗い後のハンドクリーム塗布についてです。
ハンドソープにはうるおいを与えることをうたったものがありますが、
ウイルスや菌、汚れを落とすことは手を美しく保つ以上に大切なことですから、洗浄力のあるものできっちり洗ってください。
そのあと、ハンドクリームを手の甲にとり、爪や爪のキワまで塗ります。
塗り方のコツは↓
右手の爪のケアをするときであれば、
左手の手の甲の人差し指と親指の間の柔らかいところにクリームを置きます。
↓
右手の爪をそろえ、骨に沿って動かすことできれいに塗ることができます。
それでも指先にあかぎれやささくれができてしまったら、指サックをしましょう。
ドラッグストアや100円ショップにもあります。
ダイソー 指保護サックは22枚入りでSMLとサイズ展開もあり、どんどん交換して清潔に保てるのでおすすめです。
手全体の保護には、綿の手袋がおすすめです。
こちらも私は100円ショップのものを使っています。
パソコンは問題なく使えますし、スマートフォン用に、親指のところを切って指を出せるようにしています。
車の運転のときはこちらです。
ややフィット感があり滑り止め付きです。
手のUV対策にもなります。
手を洗うとき以外は基本的に家にいる間ずっとつけていることにより、手荒れにはなっていません。
どうしても不便という方は寝ている間だけでもつけることをおすすめしています。
このように手荒れは日ごろのケアでかなり防ぎうるものですが
ジュクジュクしている場合は注意が必要で、受診をおすすめします。
血がにじんだりしているところにハンドクリームを塗ると、香料などが入り込み、刺激が強すぎるからです。
手荒れから特定の物質に対するかぶれ(接触皮膚炎)につながっていってしまい、肌荒れが悪化することもあります。
当院スキンケア外来では
炎症を抑える塗り薬と保湿をする薬を併用して治療を行い、きちんと治るように指導させていただきます。
スキンケア外来 薬袋里彩
元肌道場 (ameblo.jp) 食と健康をテーマにしたブログを書いています。